1/3 念願のプラド美術館

「パセオ・デル・アルテ」でプラド美術館の巻

王宮からプラド美術館までは、タクシーで移動します。タクシーがなかなかつかまらずにちょっと焦りましたが、何とか拾えて一安心。イタリアではタクシー乗り場で乗るのが鉄則だったので、ヨーロッパで流しのタクシーを拾ったのはこれが初めてです。プラドまで6ユーロでした。

プラド美術館のチケットは、「パセオ・デル・アルテ」をネットで購入済みです。同じ名前のホテルもありますが、こちらは、プラド美術館とソフィア王妃センターとティッセン・ボルネミッサ美術館に入場できる共通券です。お値段は28ユーロで、3つの美術館全部に行く予定なら8ユーロくらいお得になるそう。どの美術館の公式サイトでも購入することができますが、最初の美術館のチケット窓口でバウチャーとチケットを交換しなければいけないそうです。残り2つの美術館はそのまま入れます。私たちの場合は最初がプラド美術館なので、チケット窓口の混雑を心配していましたが、午後3時半頃は待ち時間なしでした。(交換用の優先レーンがあるという話もあります。私たちは空いていたので未確認です。)

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スタンプを押してある小さい長方形の紙が、パセオ・デル・アルテのチケットです。3つの美術館を紹介したリーフレットを、ホッチキスで留めて渡してくれました。ちなみに、ソフィア王妃センターでこのまま見せたら、「え? チケットは?」みたいな対応をされたので、パセオ・デル・アルテを使う人はあまりいないのかもしれません。

ずっとお昼を食べ損ねているので、まずは館内のカフェで軽く食べることにしました。本当は途中で休憩をとるはずが、王宮で並んだ分予定がずれているので、これで途中の休憩はカットです。カフェは地上階にあり、セルフサービスでした。私は、カウンターで目についたピザパンみたいなのを頼みます。小さいのに6ユーロもしましたが、温めてくれたのでおいしかったです。Aちゃんの頼んだデニッシュは3ユーロしませんでした。

さて、お腹も落ち着いたし、Aちゃんと待ち合わせ場所と時間を決め、別行動スタートです。(見たい絵もペースも違うので、いつもこの方式です。) 私はまず、ゴヤとベラスケスを目指すと決めていました。プラド美術館の無料のリーフレット(日本語版があるはずなのになかったので英語版)と地球の歩き方の館内図が頼りです。でも、プラド美術館は複雑すぎ!

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プラド美術館のリーフレットです。中には代表作50作品がピックアップされていました。

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そして、これはそのリーフレットからベラスケスの絵がある辺りを写真に撮ったものですが、例えば、「9A」「9」「9B」と「25」「26」の部屋が縦に並んでいますよね。でも、「9」から「9A」や「9B」の部屋には行けないのです。つまり、順に見ていったら全部の絵が見られるという構造になってないので、うっかりすると、「9B」と「25」は見たけど「9」と「9A」は見ていないというようなことが起こるわけです。だんだん訳がわからなくなるので、私は、見たい絵を優先的に探す方法で回りました。

最初は、あまりにも有名なベラスケスの「ラス・メニーナス」。思ったより人が少なくて、ゆっくり見ることができました。同じ部屋に、「マルガリータ王女」もあります。これはベラスケスの絶筆で、顔は娘婿で弟子でもあるマーソが描いたと言われていますが、私は好きです。ベラスケスの描いた「マルガリータ王女」は6枚あり、残りはパリのルーブルに1枚、ウィーンの美術史美術館に3枚あるそうなので、いつか「マルガリータ王女」を全部見るためだけにでも、パリとウィーンに行きたいと思いました。ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、ルーブル美術館にあるベラスケスの「マルガリータ王女」の絵に着想を得たと読んだことがありますが、絵と音楽によって、若くして亡くなった彼女の存在が人々の記憶にとどめられているのは感慨深いです。

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そして、プラド美術館で一番気に入ったのが、ベラスケスの「キリストの磔刑」です。すごくいい! 思わずポストカードを買ってしまいました。同じ部屋にあった「聖母戴冠」もよかったです。ベラスケスは肖像画が取り上げられることが多いので、宗教画にも名作が多いことを初めて知りました。

ゴヤは、1階で「着衣のマハ」と「裸のマハ」を見て、地上階で「1808年5月3日」を見て、また2階に上がって「我が子を食らうサトゥルヌス」を見ました。ゴヤはそれぞれにあまりに作風が違うためか、フロアまで違うので大変です。でも、同じ作者とはいえ、一緒には並べられないのもよくわかります。特に、2階の「黒い絵」シリーズの部屋はすごかったです。

これで、ベラスケスとゴヤは制覇したので、次は1階を端から見ていきます。全部は無理なので、見たい作品がある部屋を落とさないように歩きました。迷ってうろうろしながらも、カラヴァッジョ、エル・グレコ、ムリーリョはゆっくり見ることができました。エル・グレコは宗教画が多かったですが、あまりに多すぎて、私はリーフレットの表紙になっている「胸に手を置く騎士」が一番印象に残っています。ムリーリョの絵は、ほのぼのした雰囲気でかわいかったです。あとはこの階だと、ティツィアーノとルーベンスがたくさんあるのですが、ここにあるティツィアーノはそれほど惹かれませんでした。イタリアにある作品のほうが好きです。ルーベンスは…、自分の好みでないことを再認識しました(笑) 

もう1度ベラスケスの作品を見てから、待ち合わせまで1時間になったので、地上階に降りました。地上階に降りてすぐ、Aちゃんと遭遇。Aちゃんは私と逆で、これから1階に上がるそうです。何と、地上階で時間を使いすぎて、まだ1階をほとんど見てないとのこと。閉館まで時間があるので待ち合わせ時間を延変更しようかと聞いたのですが、大丈夫というので、そのまま別れました。この階では、何と言ってもフラ・アンジェリコの「受胎告知」です。フィレンツェのサン・マルコ美術館でもさんざん見ましたが、プラド美術館の「受胎告知」も素晴らしいです。あとは、ブリューゲルの「死の勝利」!

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ウィキペディアで画像をお借りしてみましたが、この作品は生で見ないとあの迫力は伝わらないと思います。それほど人がいなかったので、じっくり見ることができて満足です。もう無料入場できる時間帯になったので、もっと混むかと思ったのですが、フラ・アンジェリコ以外は混雑していませんでした。あ、Aちゃんが大好きで、私は興味がないボッシュも激混みでした。おそらくAちゃんは、ボッシュの「快楽の園」で時間を使いすぎたのでしょう。

あと少し時間があったので、またまたベラスケスを見に行って、最後に「キリストの磔刑」を堪能しました。すっかりベラスケスに魅了された私です(笑) その後、無事Aちゃんと合流して、ミュージアムショップでお買い物をしました。2人とも日本語版の図録が欲しかったのですが、まだ旅行が始まったばかりで荷物を増やしたくないので、泣く泣くあきらめました。その代わり、ベラスケスの「キリストの磔刑」は、大きいサイズのポストカード(1.75ユーロ)を買いましたよ! そして、すっかり真っ暗になった外へ出て、ホテルへ帰りました。ホテルが近くて、うれしかったです。

あ、このブログを書く時に初めて気がついたのですが、私はプラド美術館の写真を1枚も撮っていませんでした。いくら撮影禁止とは言え、外観とかカフェの写真くらい撮れたのに! 多分、行きは気がはやっていて、帰りは疲れていたのだと…。後から撮った写真や引用でごまかしていてすみません。






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