1/4 ティッセン・ボルネミッサ美術館を堪能

ティッセン・ボルネミッサ美術館のおすすめはこれだ!の巻

マドリッド3大美術館の最後の1つ、ティッセン・ボルネミッサ美術館にやって来ました。プラド美術館、ソフィア王妃センターに比べると知名度は低いものの、なかなかの名画ぞろいという評判です。時間帯のせいか、チケット売り場は他の美術館より混雑していましたが、パセオ・デル・アルテカードのおかげで並ばずに入れました。

ティッセン・ボルネミッサ美術館には順路があって、約800点の作品が年代順に並べられているので、3大美術館の中では一番見やすいと思います。しかも撮影OKだったので、私が気に入った作品を選んでみました。少々曲がっている写真もありますが、ご容赦を(笑) ティッセン・ボルネミッサ美術館は、額縁もなかなか凝ったものが多くて楽しかったですよ。 

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まずは、クリストゥスの「枯れ木の聖母」です。思っていたよりずっーと小さな絵でしたが、とても素敵でした! 後ろの木にぶら下がっているのは「a」の文字で、アヴェ・マリアを表しているそうです。

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ギルランダイオ「ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像」。この美術館で、特に有名な作品の1つです。モデルとなったジョヴァンナ・トルナブオーニは、19歳という若さ、しかも第2子を身ごもっている時に亡くなったそうです。夫君のロレンツォ・トルナブオーニは、あのメディチ家のロレンツォ豪華王の従兄弟です。ドレスの地模様のアップの写真も撮ってしまうほどの美しさ。額縁もさりげなく手が込んでいました。

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エル・グレコの「御原罪の御宿り」。この2日で正直グレコはもうお腹いっぱいだったのですが、この絵は好きです。グレコの絵の中ではめずらしく、全体的にかわいらしい感じがします。

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カラヴァッジョの「アレクサンドリアの聖女カタリナ」。聖女カタリナの伝説はなんじゃこりゃーという話で好きではありませんが、純粋に絵として見れば、このカタリナの意思の強さそうな顔立ちは好きです。(※聖女カタリナの伝説は長くなるので割愛しますが、興味ある方は検索してみてください。)

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これは一瞬「グイド・レーニ!?」と私に思わせた、シモン・ヴーエの「エウロペの誘拐」です。ヴーエは、ローマのバルベリーニ宮で私が気に入った、「マグダラのマリア」を描いた人です。(その時の記事はこちら) ヴーエの絵を見てレーニかと思った私は、ずぶの素人にしてはなかなかいい線いってると思います(笑) 

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サージェントの「サザーランド公爵夫人ミリセントの肖像」。サージェントは「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」を描いた人ですね! この肖像画はちょっと驕慢そうな感じが魅力です。かなり大きな作品でした。

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ジャン・シメオン・シャルダンの「猫と魚の静物」。猫の絵はあまり見ないので、うれしくなっておすすめに入れてみました。副題に「The Lucky Thief(幸運な泥棒)」とついているのがおもしろいです。

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最後は、マックス・エルンストの「33 little girls set out for a butterfly hunt」という作品です。シュールレアリスムの代表的な画家だそうですが、私にはシュールレアリスムはまったく理解できません。でも、この絵はきれいだと思いました。どこが33人の女の子なのかは謎です。

以上、8作品です。他にも、中世から近代まで、見応えのある作品が数多くありました。この美術館の元となっているのは、ティッセン・ボルネミッサ男爵が親子2代にわたって収集した個人コレクションだそうで、私と好みが似ているのか、いいなと思う作品が多かったです。それにしても、個人でこれだけの収集ができるというのは、すごい財力ですよね。気になって調べてみたら、そもそもティッセン・ボルネミッサ男爵家というのは、スペインの貴族ではなく、ドイツの鉱山財閥ティッセン家の三男だったハインリヒが、男爵位をもつハンガリー貴族のボルネミッサ家の令嬢と結婚し、男子がいなかったボルネミッサ家の養子として爵位を継いで、ハインリヒ・ティッセン=ボルネミッサ男爵となったために生まれた家名なのですね。wikiによると、ティッセン・ボルネミッサ男爵家のコレクションは、イギリスのエリザベス女王についで世界第2位と言われているとか。息子さんのほうのハンス・ハインリヒ・ティッセン=ボルネミッサ男爵は5度結婚し、五番目の奥さんが元ミス・スペインだったということで、自分のコレクションをスペイン政府に譲渡することに決めたそうです。奥さんと長男の間で絵画の相続や管理を巡っての係争が起こっていたので、それを解決する意図もあったと言われています。スペイン政府は3億5000万ドル(日本円で約400億円!)で買い取ったそうですが、約800点の作品の対価としてはこの金額でも破格の安さだと言うから驚きです。





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