1/7 まずはヘネラリフェから

ヘネラリフェの物語の巻

グラナダ市内をあきらめたおかげで、2時間少々の猶予ができました。アルカサバとカルロス5世宮だけでなく、ヘネラリフェも回れそうです。パラドールのすぐ横からヘネラリフェへ行けるようなので、まずはヘネラリフェを目指すことにしました。


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チケットを見せて中に入ると、すぐにこんな遺構が。何の建物跡でしょうか。

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庭園のような場所を、ずーっと歩きます。ちらちらとヘネラリフェが見えますが、こちら側とヘネラリフェの間には谷があって、谷に沿って離れていくような感じです。地図で見ると、チケット売り場近くのヘネラリフェ入り口までほぼ戻るようになっていました。水の門と呼ばれるところで、ようやく谷を渡ります。

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きれいに刈り込まれた庭園に出ました。ここでも、道は全部モザイク模様です。

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パラドールやナスル宮、アルカサバが見えますが、逆光で上手く撮れませんでした。明日、再挑戦します!

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建物の入り口で、チケットを見せて中に入ります。来る途中にもたくさん見かけたオレンジの木が、ここにも植えられていました。ちょうど実をつける時期で、オレンジ色が鮮やかです。さらに門をくぐって階段を上がります。

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ヘネラリフェで最も有名な、アセキアの中庭と王の間に出ました。1月初旬にもかかわらず、ちらほらと花の姿も。でも、一番の見頃は、薔薇の時期でしょう! 再訪が叶うなら、今度はぜひ5月に…。

そて、アルハンブラ宮殿と言えば、アーヴィングの「アルハンブラ物語」ですね。行く前に絶対読むべしと、私も岩波文庫版の上下を購入しましたが、出発前に読めたのは「上」だけで、「下」は機内持ち込み用バッグに入れられることになりました。それでもまだ読み切れず、ここグラナダまで持って来ているのですが、何とか今日までに間に合ったのが、ヘネラリフェに縁の深い、「アフメッド・アル・カーミル王子の伝説」です。

アフメッド王子は、生まれ落ちた時から王者の品格が表れており、アル・カミール(完全な方)の名を添えて、アフメッド・アル・カーミル王子と呼ばれていました。しかし、占星術師たちから「情が深く、恋に溺れやすい気質から、大きな苦難に遭うでしょう。もし、大人の分別がつく年齢になるまで恋に陥ることがなければ、その生涯は至福の王道となるでしょう」という予言を受けました。これを聞いた父王は、王子が女性の顔を見ることも、恋という言葉を聞くこともない場所に王子を匿わねばならないと考え、美しい宮殿を作って、王子を隔離しました。その宮殿が、ヘネラリフェ離宮だと語られているのです。

結局、父王の願いむなしく、鳥語を覚えた王子は、鳥たちから恋とは何かを知らされてしまい、ハトからトレドの王女の話を聞いて長い旅に出るのですが、この庭園が、閉じ込められた王子の目を楽しませるためのものだったと思うと、ロマンを感じます。

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回廊からの眺め。

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王の間は、細かい彫刻がびっしりと施されています。

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レースみたいな窓。

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アセキアの中庭の隣が、スルタナの中庭です。スルタナの糸杉の中庭とも呼ばれるこの庭には、また別の物語が伝わっています。ボアブディルのスルタナ(王妃)が、アベンセラヘスという一族の騎士と恋に落ちました。2人は、この庭の糸杉の下で密会を重ねていましたが、ついに露見してしまい、怒った王によって、騎士は一族と共に殺されてしまいます。ナスル宮には、一族の騎士36人が首をはねられたという「アベンセラヘスの間」があるそうです。

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建物の上に上がれないのは残念。

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モザイク。妙にかわいいです。3本の塔をもつ城はカスティーリャ王国、ライオンはレオン王国の紋章なので、スペインのどの時代かの国章だと思うのですが、調べてもわからず…。

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スルタナの中庭の億にある階段を上がると、庭がよく見えました。多分、右の端に写っている金属で固定された木が、お話に出てくる糸杉です。

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ここからだと、最上階にあたる部分がよく見えます。アフメッド王子は、あの塔で鳥たちと話をしたのでしょうか。

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さらに上へと続くこの階段は、水の階段と呼ばれています。手すりの部分に水か流れていました。シエラネバダ山脈の水を源流とするそうです。

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一番上には、こんな建物がありました。地図には、Romantic Mirador(ロマンティックな展望台)とありましたが、残念ながら中には入れません。これで、ヘネラリフェ見学は終わりで、またぐるっと回ってパラドールまで戻り、次はカルロス5世宮殿に向かいます。






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