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ニューイヤーコンサート(ヴェネチア3日目②)

フェニーチェ劇場でニューイヤーコンサートの巻

サン・マルコ広場から劇場までは5分ほどです。劇場近くの建物の陰で、こっそり靴を履き替える私とAちゃん。石畳をパンプスでは歩けませんが、劇場には今履いているヨネックスでは入れません(笑) 

フェニーチェ劇場外観
外見はわりと普通の劇場です。フォーマルな服装に身を包んだ老若男女の皆様が次々に入っていきます。私たちも一応、コートの下にはかろうじてフォーマルと言える服を着てきたので、合わないダウンコートは手に持ってごまかし、入場しました。ちなみに、女性は毛皮のコート率が非常に高かったです。ううう。履き替えた靴とコートをクロークに預け、一安心です。

フェニーチェ劇場客席
劇場内部。フェニーチェ劇場は火災で二度焼失しましたが、その度に再建され、まさにフェニーチェ(不死鳥)だと言われています。現在の劇場は2003年に再建されました。焼失前の姿に限りなく近づけるべく努力したそうで、このバロック様式の豪華な内装は一見の価値が有ると思います。写真の中央がロイヤルボックス席です。どなたが座られているのかはわかりませんでした。ロビーには取材陣も待ち構えていました。普段は写真撮影禁止だそうですが、今日は新年だからか、みなさん普通に写真を撮っていました。

フェニーチェ劇場舞台
ニューイヤーコンサートは毎年恒例で、年末の3日間と1月1日に開催されます。その中でも、1月1日は特別! 他の日と違って、舞台も花で飾られています。料金も他の日の倍(笑) ボックス席もいいなあと思ったのですが、1つのボックスには4人入るので、同席する人によってはちょっと緊張しそうですよね。私たちは清水の舞台から飛び降りるつもりで、1階のプラテアと呼ばれる平土間席を取りました。周りはやはり正装している方ばかりです。私は旅行中だしアクセサリーは持ってこなかったのですが、前の女性の大きなパールのネックレスを見て、「私も日本に帰ったらあるもん、もっと小さいのが!」とAちゃんとひそひそ話をしていました(笑) Aちゃんは「ワンピース買ってよかった!」と胸を撫で下ろしていました。うらやましい〜〜。昼の公演だったのがまだ救いです。(夜なら間違いなくドレスだったしょう…。)

ちなみに、今年のプログラムは以下の通り。前半は交響曲、後半はオペラの楽曲を中心に構成されています。一ヶ月くらい前には、公式サイトで発表されるので、ちょっとだけ予習してから行きました。

第一部 
ベートーヴェン 交響曲第7番
第二部
ロッシーニ 「ウィリアムテル序曲」
ヴェルディ作 ロータ編曲 「山猫のための華麗な大ワルツ」
ベッリーニ 「ノルマ」より「清らかな女神よ」
ドニゼッティ「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」
デンツァ 「フニクリ フニクラ」
プッチーニ 「トスカ」より「歌に生き愛に生き」
レオンカヴァッロ 「朝の歌」
マスカーニ 「カヴァレリア・ルスティカーナ 間奏曲」
ヴェルディ 「ナブッコ」より「ゆけ我が想いよ 黄金の翼に乗って」
ヴェルディ「椿姫」より「私を愛してアルフレッド」「乾杯の歌」

指揮はディエゴ・マティウスです。指揮のディエゴ・マテウスってどんな人かなあと思って検索したのですが、何と20代でフェニーチェ劇場の常任指揮者に就いています。若くして頭角を現したということで、「のだめカンタービレ」の千秋様(はい、ファンです!)に例える方もいたりして、ひそかに楽しみにしていました。偶然にも一曲目はのだめに縁が深いベートーヴェンの7番だし、期待が高まります。

さあ、マティウスさんが出てきました。黒髪で、どこか愛嬌がある感じのハンサムです。でも、外見は千秋じゃないよなあと思いつつ、曲が始まって数分後…、私は心の中で叫びました。「千秋先輩じゃない! 片平さんだ!」 後で聞いたら、Aちゃんも同じことを叫んでいたそうです(笑) のだめを読んでない方のために説明すると、片平さんというのはジャンプが特徴的な指揮をするキャラクターで、マティウスさんもジャンプの多い指揮者だったのです。ぴょんぴょん跳んでました。あ、話が脱線してすみません。マティウスさんの指揮も、オケもすごくよかったです。舞台に近い席で指揮がよく見えたせいか、門外漢の私にも指揮者の意図が伝わってくるようでした。指揮者とオケの息も合っていて、7番は明るく軽やかで、聴いていて楽しかったです。あっという間の40分でした。

幕間には、ロビーのバーででプロセッコ(ヴェネト州の白発砲ワイン)を飲みました。これもちょっとあこがれていたのです。意外にお手頃価格で6ユーロでした。禁酒中(…)のAちゃんと一番盛り上がった話は「片平さん」でしたが、チェロの首席がかっこいいとか、ヴァイオリン2列目にイケメンがいるとか、舞台が近すぎるゆえの話題も(笑) あと、ロビーに集まっている人たちを眺めながら、イタリア男性の伊達男ぶりにくらくらしていました。女性ももちろん美しいのですが、男性のフォーマルには別の衝撃がありました。おじいさまもおじさまも、若者(私的に30代以下)もかっこよすぎる! フロックコートや海軍の礼装姿のおじいさまやおじさま、スーツに編み上げブーツ(ネクタイとちらりと見える靴下は赤)の若者、みんな似合いすぎです〜〜。普段、男性の容姿にあまり関心のない私さえ釘付けにするなんて、イタリア男性はすごいと思いました!

フェニーチェ劇場ロビー
こんな制服を着た人も何人かいました。劇場のスタッフかと思ったら、帰って検索すると憲兵さんだったらしいことが判明しました。(多分。この写真はロングですが、出口でもう一枚別のおじさまをアップを撮っていました。その帽章からの推測です。) 裏地が赤のマントを片側だけ肩に跳ね上げています。そして、白手袋です。素敵すぎる…。

気を取り直して、第二部です。第二部はオペラの有名な曲が多く、ソプラノにカルメン・ジャンナタシオ、テノールにローレンス・ブラウンリーが登場します。私はソプラノのキンキンした声があまり好きではないのですが、カルメン・ジャンナタシオさんは高音部もやわらかい感じで、「私を愛してアルフレッド」は引き込まれました。また、曲が変わる度に、衣装も着替えて華やかでした。ローレンス・ブラウンリーさんは、黒人のテノール歌手で、「声がいい」という評価が多かったです。でも、当日は調子が悪かったのか、音響のせいか、声量が物足りないなと感じてしまいました。でも、改めて録画を見るとあまりそんな感じはしないので、席が近すぎたせいかもしれません。ブラウンリーさん、ごめんなさい。ブラウンリーさんも、曲が変わるごとにポケットチーフの色を変えていました。ジャンナタシオさんの声も録画だと記憶と少し違うので、生の声とは変わるのかな? 

あ、そうです、この日のコンサートは、第二部がYouTubeにアップされています。よろしければ、こちらからどうぞ。国営放送で放映されたものなので、当日はなかったダンスなどのシーンも挿入されていますが、音質はいいです。特筆すべきは、この時、舞台を客席側から撮るのに、カメラマンはカメラを持って中央の通路を何度も行ったり来たりしたんですよ! 手動のズーム(笑) 音楽に集中したい時はちょっと邪魔でしたが、何となく微笑ましくもありました。

アンコールは、「ウィリアムテル序曲」と私の大好きな「乾杯の歌」でした。「乾杯の歌」では、ジャンナタシオさんが「さあここから手拍子よ」と合図を送ったり、マティウスさんが客席のほうに向かって「次でストップ〜」と指揮をしたり、客席との一体感がたまりませんでした。前の方の席のおじいちゃまは、最後、例の手動カメラマンに自分を撮れとアピールしていたし、セレブとほのぼのが同居してました。また、終演後には、前列ななめ前のご夫婦が振り返って、「アウグーリ!」とみんなに握手を求め始めました。少し離れた私たちジャッポネーゼにも笑顔で分け隔てなく握手してくれて、その勢いでお隣の席の人(多分この方は英語圏の旅行者)とも握手して、最後まであたたかい気持ちになれたコンサートでした。あと、舞台のお花は希望者にくれるみたいだったので、今日が移動日で残念!

このコンサートは本当によかったので、日程が合えばおすすめです! チケットは、フェニーチェ劇場の公式サイトで購入するのが一番安いです。他で手配するとかなり手数料がかかります。私が取ったプラテア席315ユーロが、某サイトでは徒歩の案内付きで600ユーロでした。会員登録が少し面倒ですが、差額を考えるとチャレンジする甲斐はあると思いますよ! 手続きが終わった後に表示される画面か、メールで送られてくる添付ファイル(画面と同じものです)を印刷して、入り口で見せるだけでOKです。私は8月下旬に購入しましたが、席を問わなければ12月に入っても買えたようです。一度完売になっても、数日後また空席が出ることがありました。

ヴェネチア3日目③に続きます。
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