メディチ家はお墓もミケランジェロ作(フィレンツェ2日目④)

メディチ家礼拝堂とサン・ロレンツォ教会の巻

私は少し焦っていました。メディチ家礼拝堂が13:50までなのに、もう12時半だからです。アカデミア美術館からサン・ロレンツォ教会へはすぐでしたが、メディチ家礼拝堂の入り口がわかりません。サン・ロレンツォ教会とメディチ家礼拝堂は一続きの建物だけど入り口が別なことはガイドブックやネットの情報で知っていたので、教会を壁づたいに移動すると、市場側に入り口らしきものがありました。「ここかな?」と入ろうとすると、係員の人に「ごめんね、ここはお祈りする人専用です」と言われてしまいました。うーん、ここではないらしい…。また引き返して、教会の入り口の横にもう一つ入り口があったのでそこに入ってみました。切符売り場のようで、列が出来ています。「ここかも」と並んでみることにしました。自分の番が来た時に、フィレンツェカードを見せると、使えないとのこと。 片言の英語で「ここはメディチ家礼拝堂?」と尋ねると、「サン・ロレンツォ教会」という答えが返ってきました。ここでもなかったのか…。でも、せっかく並んだし、どのみちサン・ロレンツォ教会には行くつもりだったし、切符を買うことにしました。「libraryはどうするのか」と聞かれたので、「教会に図書館もあるのかな? でも、図書館行く時間はないし」と思いながら、「No library.」と答えました。1人4.5ユーロ。Aちゃんと相談して、もうメディチ家礼拝堂は明日に回して、そのまま教会を見学することにしました。

サン・ロレンツォ教会の回廊
切符売り場からまっすぐ進むと、素敵な回廊があります。大きなレモンの木もありました。やっぱり回廊って好きだなあ。メディチ家礼拝堂らしき屋根も見えます。(どこから入るんだ〜〜!) そして、奥にある地下の宝物庫には、よくわからない展示品と、何故かコジモ・ディ・メディチ(ロレンツォ豪華王のおじいさん)のお墓がありました。2階にも上がれましたが、その先にある図書館にはチケットを買わなかったので入れません。「あ、この図書館ってラウレンツィアーナ図書館!?」 ようやく思い出しました! サン・ロレンツォ教会にある図書館と言えば、ミケランジェロの設計で有名なラウレンツィアーナ図書館じゃありませんか! 滅多に開いてないのに、惜しいことをしました。入れるならちょっと見てみたかったな…。

すごすごと引き返して、サン・ロレンツォ教会に入りました。切符売り場のある入り口をいったん出て、隣のドアが教会の入り口です。ドナテッロの説経壇が修復中らしく、カバーが掛けられていたのが残念でしたが、煉瓦むき出しのファサードからは想像がつかないような、並んだアーチが綺麗な教会でした。でも、メディチ家礼拝堂の入り口を見つけられなかったショックが後を引いていたのか、あまり記憶に残っていません。リッピの「受胎告知」があったはずなのに、それも見た覚えがないです(涙)

教会を出た後、未練がましく外周を辿ります。さっきの「PRAYER ONLY」の入り口から向こうには行かなかったので、さらに進むと…ありました、メディチ家礼拝堂! 何でさっきもうちょっと進まなかったの、私! もう13:50まで30分くらいしかないけど、まだ観光客は次々と入っているし、明日も時間的に厳しそうなので、思い切って入場することにしました。

メディチ家礼拝堂は、普通にフィレンツェカードを見せればOKです。荷物のセキュリティチェックがありました。時間を気にしながら、まず「君主の礼拝堂」へ。残念ながら修復中で(もう何年も続いているらしい)、足場が組まれていたり、ここにきっと彫刻があったんだろうな〜という空きスペースがあったりしましたが、床や壁面全部にいろいろな色の大理石や貴石を組み合わせて装飾を施していて、ゴージャス!でした。すごかったです。じっくり見たかったけど、閉館時間が気になるのでさらっと見て(セキュリティのブザーが聞こえるたびに閉館!?とびくびくしていました。)、一番のお目当て、「新聖具室」へ急ぎました。

「新聖具室」は、ローマ教皇レオ10世(ロレンツォ豪華王の息子)が、ミケランジェロに作らせたメディチ家の霊廟です。ここには、教皇の父親であるロレンツォ豪華王、パッツィ家の陰謀で若くして暗殺されたその弟(教皇にとっては叔父)のジュリアーノ、教皇の弟であるネムール公ジュリアーノ・デ・メディチとその息子(教皇にとっては甥)のウルビーノ公ロレンツォ・デ・メディチが埋葬されています。一般的には、ミケランジェロ作の2つの墓碑で有名です。ネムール公ジュリアーノの墓碑が「行動」と名付けられた躍動的な像で、棺の上には「昼」と「夜」の寓意像が載っています。ウルビーノ公ロレンツォの墓碑が「思索」と名付けられた憂い顔の兜をかぶった像で、棺の上には「夕暮」「曙」の寓意像が載っています。私はフィレンツェのミケランジェロなら、ダビデ像よりこの2つの墓碑が好きです。でもでも、私にとっての新聖具室のメインは、ロレンツォ豪華王と、その弟のジュリアーノのお墓です! 残念ながら2人の墓碑は完成せず、同じくミケランジェロ作の「聖母子像」の下に後代になってから葬られました。森川久美さんのマンガの中で、ロレンツォがサボナローラにジュリアーノのことを語る下りがあって、「死者のための祈りの中に弟も入れてやってくれ…」という台詞がとても印象的だったので、2人が仲良く埋葬されているのを知ってからずっと見てみたかったのです。何とか念願がかなってよかった!

もう13:50は過ぎているはずなのに、閉館になる気配がなかったので、もう一度君主の礼拝堂を見てから、満足してメディチ家礼拝堂を後にしました。ちなみに、ずっと持ち歩いていた「地球の歩き方」を帰ってから見直したら、メディチ家礼拝堂は、年末年始のみ16:50まで開いていると書いてありました。わからなかったのが不思議なくらい、ちゃんとメディチ家礼拝堂の入り口も説明されていました。私はいったいどこを見ていたのでしょうか…。

フィレンツェ2日目⑤に続きます。
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