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バルベリーニ宮、がんばれバリオーネさん(ローマ3日目⑤)

カラヴァッジョVSバリオーネの巻

バルベリーニ宮は、バルベリーニ家出身のローマ教皇、ウルバヌス8世の命で建設された宮殿です。現在は、国立古典絵画館になっています。

バルベリーニ紋章
バルベリーニ家の紋章は蜂。建物のいたるところに、この蜂がいました。

中に入ると、チケット売り場の係員さんが、「今日は2階の見学ができないけどいいですか?」と館内図を見せてくれました。え、私たちが見たい絵って何階にあったっけ? お目当ての絵が2階にあったらショックだなあと思いながらも、せっかく来たので入館することに。2階が見られなくても、料金は同じ7ユーロでした。むむむ。そして、この美術館で初めて、いつも持っているショルダーバッグを預けるように言われました。これまでに行った「大きい荷物は預ける必要が有り」とガイドブックに書いてあったところ(サン・マルコ寺院やヴァチカン博物館など)は、このバッグの大きさ(このページにある噴水前の写真参照)なら持ち込み可だったのですが、バルベリーニ宮は荷物の大小に関わらず、預けなければならないようです。結構ハンサムな係員さんが、コインロッカーの場所を教えてくれました。ここのコインロッカーは、預ける時に1ユーロ必要で、後で返金されるみたいです。バルベリーニ宮は写真撮影禁止だったので、荷物もコートも全部入れて、すっかり身軽になりました。

あ、よく考えたら、イタリアの2階は、日本の3階です! 確か3階は、そんなに作品数がなかったはず。私たちが見たかった作品は、ほぼ2階にありました。まず、この絵画館で一番有名な、ラファエッロの「ラ・フォルナリーナ(粉屋の娘)」。ラファエッロの恋人がモデルだそうです。でも、ラファエッロの中ではそんなに好きな作品ではないかな〜。女性の表情が何となくイヤ。

続いて、私のお目当てのカラヴァッジョは、「ホロフェルネスの首を切るユーディット」「ナルキッソス」「瞑想する聖フランチェスコ」の3枚が展示されています。これはよかった! 特に、「ナルキッソス」が好き。思っていたより水面が暗くて、じっと見ていると水の中に引き込まれそうな感じがしました。そして! カラヴァッジョと同じ部屋に、カラヴァッジョの宿敵、バリオーネの「天上の愛と俗世の愛」がありました!(画像はwikiより)

天上の愛
この絵の左下に、天使に駆逐される悪魔が描かれているんですが、何とバリオーネはその悪魔をカラヴァッジョの顔で描いています。どうも、カラヴァッジョが自分の絵を「盗作だ!」と言った仕返しらしいです。抗議を受けた絵、「地上の愛に対する天上の愛の勝利」という作品は、もともとカラヴァッジョの「勝ち誇るアモール」に対抗して描かれたもので、この「天上の愛と俗世の愛」とほぼ同じ構図なんですが、カラヴァッジョの絵でアモール(地上の愛)勝ち誇っているのに対し、バリオーネの絵ではそのアムールに天使(天上の愛)が勝利しています。まあ、パリオーネが「つまり俺の勝ちさ!」とやっているようなものなので、そりゃあケンカにもなりますね。しかも、抗議を受けたら同じような絵をもう1枚描いて、カラヴァッジョの顔を悪魔にするバリオーネさん…。なかなかやりますね。カラヴァッジョも性格的にはいろいろ問題のある人なので、2人の争いはさぞや大人げないものだったでしょう。ただ、画家としては圧倒的にカラヴァッジョの評価が高く、バリオーネさんはカラヴァッジョとの確執で名前が残るだろうと言われてしまっています。ちょっと気の毒です。でも、私は、この「天上の愛と俗世の愛」はすごく気に入りました。天使がかっこいい!(ちなみに、争いのきっかけとなったカラヴァッジョの「勝ち誇るアムール」とバリオーネの「地上の愛に対する天上の愛の勝利」は、ベルリン国立絵画館に並べて展示されているそうです。うおおおお。なお、ベルリンバージョンの天使は鎧を着ていて、足がむき出しでありません。私はバルベリーニ宮バージョンのほうが好きです。)

ただ、バルベリーニ宮で唯一残念だったのは、レーニの「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」が貸し出し中だったことです! Aちゃんの一番のお目当て(私はカラヴァッジョの次)だったので、貸し出し中の貼り紙を見つけた時は大ショックでした。貸し出し中や修復中の作品があるのは仕方ないんですけど、よりによってこれか〜!という場合は、しばらく頭の中が真っ白になります…。

最後に大広間の天井画、「神の摂理の勝利」を見ました。この天井画は彫刻と絵画を上手く組み合わせているので、すごく立体的に見えます。昨日、暗くてよく見えなかったジェズ教会の天井画も、こんな感じかなあ。大広間には、寝転んで見るためのソファーが置いてあったので、ちょっとドキドキしながら横になりました。腰がのばせてうれしかった(笑) 3階が見られなくても、見応え十分のバルベリーニ宮でした。

バルベリーニ噴水
バルベリーニ宮の噴水。こう見るとエレガントな噴水ですが、水が出ているところには、変なおじさんの彫刻があります。その口の部分から水が噴き出していました…。

バルベリーニ宮を出た後は、バルベリーニ広場まで歩き、そこからタクシーに乗りました。ドライバーが移民っぽい中東系?の人で、運転がちょっと激しかったので、「ヤバイ!?」と思いましたが、ちゃんとボルゲーゼ美術館まで連れて行ってくれました。9ユーロでした。

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